※2015年6月9日、アメブロの記事※
練習方法レポート、曲名を書いていませんでしたがハチャトゥリアンの協奏曲をやっています。
7月の本番までに仕上がるのか不安だったのですが、
ウィークポイントの可視化
と
回数をこなす練習
で、ひとまず全ての付箋がなくなりました。
※7月上旬現在、もちろん本番当日までまだまだ良くして行く余地はありますが全曲の暗譜に成功しました(^^)※
もちろんまだまだ余地があるので、練習を続けていきます。
付箋貼り第2弾といく所ですが、ここで前から導入したかった練習方法を試すことにします。
それは、
自分で自分にレッスンを付ける
ということ。
そのメリットは、
①独りでも本番の緊張感を少し体感できる
②より客観的に長所と短所が分かる
③楽器片手では見落としてしまう隠れた落とし穴に気付く
④レッスンがより深くなる
⑤理想の演奏が明確なので、修正しやすい
です。
それぞれ理由を述べていきます。
①独りでも本番の緊張感を少し体感できる
今回はスマホのカメラで動画を撮影し、それを見ながらレッスンを付けます。
テストを兼ねて、本番で履く予定の靴も履き替えました。
もしかしたら途中で不便を感じるかもしれません。
その内衣装もテストするつもりです。
…でも…
それくらいで緊張できるか?
…できます!
なぜ自分独りしか確認しない動画の撮影で緊張するかというと、私の場合、自分の弾けていなさを誰よりも他ならぬ自分で知るのが怖いからです。
思ったよりもひどい演奏だったらどうしよう。
そんな不安が常にあるんですよね。
これも、漠然とした不安です。
ウィークポイントの可視化と一緒で、それを敢えて確認することで不安が払拭できるのですが、だからといって怖いものは怖い。
自分は一番ごまかせないのです。
よって、自分しか見ない撮影でも、ちゃんと緊張できます。
②より客観的に長所と短所が分かる
公開レッスンなどを聴講すると、先生のおっしゃっていることは聴講生にもよく分かっているのに、レッスンを受けている本人にはいまいち伝わりきっていない、という場面に出くわします。
自分の立場になると、やはりレッスンとはいえ人前で弾いているので、緊張もするし、弾く方にも気を取られているので100%冷静に先生の話に耳を傾けられていません。
スポーツ観戦でも、審判から見ると明らかなボール球、でもプロのバッターが選球を誤ることもいっぱいあります。
客観性。
それがなんと得難いものか…
でも、ある時自分が生徒さんのレッスンを付けていて気付いたんです。
あ、私、自分が先生に常日頃言われていることと同じことを今生徒さんに言ってるなーっ
って。
先生「もうちょっとスコアちゃんと見て、伴奏がどうなってるのか知った上で弾くんよ」
私「もうちょっと余裕が出てきたらぜひピアノ譜も見て欲しいんですけど、こういう伴奏はテンポを変えるのが難しいので、ここはテンポが伸びないようにしましょう」
先生「fとcの音程が高いわ。もうクセになってて気づいてへんのよね」
私「ヴァイオリンって特にfとcが取りにくいんですけど…」
あれあれ、もしかして、この位のことは客観的にさえ見られればレッスンに行く前に解決できるのかな、って。それが、この「田久保先生による田久保さんのレッスン」計画の始まりでした。
③楽器片手では見落としてしまう隠れた落とし穴に気付く
とにかく、楽器を手にさらっている間は「弾けてるか、弾けてないか」にほとんどの意識を奪われます。
といっても、自分の演奏を判断するには自分が弾いてみないといけないので、録画・録音を確認するのが(もちろん楽器を持たず)良さそうだと思ったのでした。
そそうすると、左手(主に技術面)よりも右手の弓使いの点で色々改善点が見つかり、改めて楽器を下して良かったな、と思えました。
④レッスンがより深くなる
②の項でも、「客観的にさえ見られればレッスンに行く前に解決できるのかな」と思ったのがきっかけと書きましたが、それが叶えば、同じレッスン代のコストでより深いことを教われる
ようになるはずです。
もちろん、自分の引き出しにないことは教えられませんので、私はレッスンを必要としていますが、同じ教わるならもっともっと知らなかったことを習いたいです。
また、このセルフレッスンのメリットとして
理想の演奏が明確なので、修正しやすい
これは大きいです。
先生からもっとこうして、とアドバイス頂いても、やはり他人ですか、本当に先生がどんなイメージを持っているのかは分からない。
でも、自分で「思ってるのと違う!」って時は、理想が明確なイメージとしてあります。
としてあります。
…と、ここまで良いことがいっぱいの計画を立てたものの、実行するまでに大分時間がかかってしまいました。
次回に続く。実際の手順をリポートします。
YukiTAKUBO; Violine