昨日もオケ合わせでした。
2年前とは大分感覚が違うことを実感しています。
2年前は、初めてのオーケストラとの協奏曲が嬉しくて嬉しくて、リハーサルでも物凄くハイテンションでした。
リハーサルで舞台に上がるだけで胸が高揚したものです。
また、オーケストラの皆さんに下手って思われてないだろうか、こんなソリストの伴奏なんてつまらないわ、と思われてないだろうか? なんて不安もありました。
ちょっと自意識過剰だったかな^^;
開演前後も、お客さんの反応もすごく気になってました。
温かい拍手を頂いたけど、金返せとか思われてないかな〜、日本から来たソリストってどないやと思われてるのかな〜、とか。
今回は、そいうった感覚が全然ないです。
感動が薄れた訳ではなくて、いつか、と思っていた曲をこんな素敵なオーケストラと共演できるなんて、ぶるぶる武者震い〜
©阪神守護天使おちちゃん
(再びですが、このおちちゃん大好き)
だし、この曲は長く準備してきたから感慨も深いです。
でも、ソロもオーケストラの一部だなあってとても感じたんです。
特にこのハチャトゥリアンはソロとオーケストラの比重が3対7か4対6くらいでしょうか。
私が引っ張らなきゃ!
…と全然思わない…
感覚として、オーケストラの一員でソロパートがある人、と思って弾いています。
オーケストラでも、ずっと乗りたかった曲の大好きなパートに初めてあたった時なんて胸がときめきますものね。
第九のセカンドヴァイオリンとか。
(第三楽章のあの素敵なメロディを、なぜか第九に限ってファーストにあたり続けた私は羨ましくて指くわえて眺めていたものです)
芥川也寸志のトリプティークだとか。
オーケストラ大好きだから、そんな楽しい経験がいっぱいありました。
今回はそんな感じです。
マエストロのアイデアを聞いたり、自分からも提案もしたり、少しだけどオーケストラの皆さんともコミュニケーションがとれて、三度目(二年前はカバレフスキーの協奏曲をさせて貰った上、ピアノ協奏曲にも混ぜて貰っていました)にしてようやくチェルニーゴフフィルハーモニーのエキストラとして馴染んだかな、という思いで弾いています。
前回と比べると驚くほど楽に弾けているし、色んなパートが聴こえる。
それは初日に素晴らしいサウンドで包み込んでくれたからでしょうね。
あ、私が気負わなくても、既にこんなに素晴らしいサウンドなんだから最後に欠けていたパートとして混ざれば良いんだなーって。
弾いている内に、テクニックが消えて音に染まってきます。
アパートに帰ると、帰国した後に控えている予定もより楽しみになってきました。
ピアノとのソナタ、テオフィールのアンサンブル。
これからはもっともっと音に染まるアンサンブルをしていきたいですね。
YukiTAKUBO; Violine