ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

お金の話。② ~弦、どこで買う?~

先日はヴァイオリンの維持費を公開して、弦を張りかえていればどうのこうの~、弦はドイツでは安い、とかそんなことを書いていましたが、その記事を書くにあたって通販サイトを色々見ていて、購入の参考になりそうだと思ったので別記事にしました。

 

一昔前、私が学生の頃は、ヴァイオリンの弦の多く(特に、ドイツのPirastro社製の製品とオーストリアのTomastik-Infeld社製のものがほとんど主流なので)の値段は店頭で一律でした。輸入業者が日本では決まっていますから。

 

学生から新人の頃はお金が無くて、弦を買うにも身を切る思いでした。

そんな時、スイスに留学している先輩から「gostringsって知ってる? そこで買うと良いよ!」と聞いたのですね。

www.gostrings.com

Gostringsはニューヨークにある会社。世界に向けて通販をしています。

私は英語は苦手ですが、通販だけならばなんとかできます。

もう今チェックする気力がないのですが、確か、当時は「世界中で当店より安い店があれば同額にします」という、○○電気のような一文がどこかにありました。

とりあえず覗いて見てビックリしました、日本の定価の半額か70パーセントくらいの値段なのです。

アメリカ国内は送料無料ですが、日本には15.50ドルの送料(最後に利用した2011年当時)がかかります。それでも安いから、弦3セットをまとめ買いしています。(トータル212.80ドル。日本では1セット1.8万くらいだったので、その差は大きかった)

 

一回り年上の知人には、「海外の通販は詐欺もあるから、そのドルは捨てるつもりでいた方がええで」とも言われましたが、Gostrings、またViolin Channelは問題なく届き、決済も明瞭でした。 

 

ただ、喜び勇んで会う人会う人に言っていたら並行輸入に反対の方から怒られちゃいました。

確かに、日本のヴァイオリンを扱う企業には元気でいて欲しいですし、ちょっとついでなら楽器の調整をお願いして良くして頂いた時にお礼のつもりで工房で買ったりすることもあり、数年海外の通販は使っていませんでした。 

 

そして最近

最近、やたらとA線だけが摩耗するのでそれだけストックが切れてしまい、比較的廉価なA線一本だから正規の値段で良いや、と思ったものの、楽器屋に行く時間がなくてAmazonを検索してみました。

…ある。

 (学生の頃はAmazonでヴァイオリングッズを検索するなんてまず思いもよらなかった)

 しかもやっすいな!!!!(@_@;) とびっくりです。

43パーセントオフ。

同じ商品、gostringsでは19.74ドルなのでほぼ同額。

送料を考えたらAmazon一択ですね。

 

日本の弦楽器企業や工房を応援したいことを考えると悩むのですが、場合によっては…

 

と書いている間に、E線が切れました。

張り替えましたが、ストックがなくなりました。

E線はこちらを使用。

 …ぽちっ。

 

 

YukiTAKUBO; Violine