ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に演奏活動をしているヴァイオリニスト。クラシックからジャズ・歌謡曲まで幅広いレパートリーを持つ。2015年からヴァイオリン独奏作品を紹介することと、リクエストタイムなどを設けて“プロの生演奏を身近に”をモットーに「ヴァイオリン独演会」を続けている 。

if 〜終わりの日の前に〜

Buket listというものがありますよね。

 

最高の人生の見つけ方 [DVD]

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なんとかっ子世にはばかりそうな元気な私もそれらしいものを作ってます。
 
ほとんどウィッシュリストと変わりません。
 
ハチャトゥリアンの協奏曲をオーケストラと共演する!

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といった割りと壮大なライフワーク的なものから、  

 
高校野球生観戦

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 といったその気になれば遂行できるものまで何でも書いていますが、最近ふと思う。

 

 
 
もし、今余命一年と宣告されたら、これらをこなした所で安らかにグッバイ! となるのだろうかと。
 
他にも、「乗馬体験する」とか「左のアンダースローを開発して草野球の試合に出る」とか、非常にささやかなやってみたいことも書いているのですが…
 
余命一年か…
 
そうなったら、少なくとも左のアンダースローはもうどうでも良いやってなってしまうと思います。
(草野球は出たい! 代走で良いから!)
 
ヴァイオリンのキャリア的な事もつらつらと書いてありますが、既にウクライナハチャトゥリアンを演奏した日から、名声欲、キャリアへの欲みたいなものが今かなり薄れています。学生時代に夢見たことなども、いつか意欲が湧くかも、と思いそのままにしていますが、貴重な余命を前に○○のディプロマ取得といった方向に意欲が向くだろうか?
 
…何したいやろな?
 
と考えて、そうでもなければやろうという気にもならないような壮大なことを考えてみました。
 
 
 
 

もしも、余命宣告を受けたら

カーネギーホールで、ニコライ・スーカッチを招いてリサイタルを開催します。
 

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曲目は、とりあえず現時点なら、
 
・序曲はメンデルスゾーンのフィンガルの洞窟。コンサートミストレスは私が務めます。
ショーソンの詩曲(ここまで前半)
・後半でハチャトゥリアンの協奏曲
・アンコールにバッハの無伴奏のラルゴを弾いて、何なら舞台上に楽器を置いて去ります。
 
・60歳以降なら、ベートーヴェンの協奏曲。
 
その後はもうヴァイオリンヴァイオリンと騒がずに家族と観光でもして帰ってゆっくりしようか。その時家族がいなかったら、行ったことのない土地に立ち寄りながら帰って来よう。
 
そう考えてみたら可笑しくて笑ってしまいました。
 
バッハの無伴奏全曲リサイタルくらいならまあ現実的に夢見もしますが、カーネギーホールかい。
何だってできると思っていた子供の頃ですら、夢見たことさえないです。
 
それでも、咄嗟に思いつくあたり、「さすがにあそこで弾いたら何一つ悔いなくグッバイできるわ」という「一つの夢の形」だったのでしょう。
 
子供の頃より、大人になってからの方が無謀な夢を見る自分が何となしに面白くて「お前、ええやつや笑」という笑いです。
 
 
 

でも多分、「自分には無理」「ご利用は計画的に」を全部とっぱらった純粋な目標なんだと思う。

 
カーネギーホールに今のところそんなにこだわりはないです。
 
ただ、その頃にはいないかもしれない父が聞いたら驚いて腰抜かすだろうなぁ。
 
調べてみたら、割りと現実的な値段で借りることもできるらしい?
 
日本国内でもその他の国でも、「こんな所で弾けたら…!」という場所があればそこに変えます。
日程的に借りられないならドイツのゲヴァントハウスでもウクライナチェルニーゴフフィルも良い。
 
貯金があれば入場料はなしにするか、収益を全部優秀で貧しい音楽学生の奨学金に寄付しても良いな。
  
イキガミ」みたいに24時間だったら…
うん、1時間で気持ちを落ち着けたら、すぐに手配して22時間後に上と同じプログラムをやってくれるプロでも学生オーケストラでもなんでも手配する。マエストロニコライには即飛行機に乗って貰う。「飛行機は無理」と言われたとしても電話口で泣き叫んででも乗せる。文字通り「一生のお願い」。カーネギーは無理でも、リサイタル自体は不可能じゃないな。
 
普通に生活していたらあり得ない話。
 
余命一年とでも想定しないと考えたこともなかった話なのですが、その気になればできるんだなぁ、と思ったら夢の力って凄いなと思いました。
 
ただ、現時点ではこの夢は「生きる」ためでなくて「終える」ための夢だから、それには向かいません。
 
今は「生きる」ためのウィッシュリストとして、コツコツとした夢を叶えては自分と祝杯をトマトジュースで上げている訳です。
 
 

While it takes some people a lifetime of practice to get to Carnegie Hall (as the saying goes), others just have to follow these simple directions.

Directions | Carnegie Hall

 

その時が来て焦らないようにしよう笑

 
 
YukiTAKUBO; Violine