ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

ない頭振り絞って考える。

70年前の今日、自分ならどんな気持ちで空を見上げていたのでしょうか。

 

そう考えて、最初に思い付いた正直な言葉は

 

「助かった…」

 

でも、実際にはそんなサバイバル映画のような単純な感情ではないのでしょう。

 

先日、「もし今余命宣告されたらリサイタルをやる。24時間後の通告でもやる」と書きました。

 

それは、何となく思い付いた事のようだったのですが、多分、8月6日を控えた頃から考えたり触れてきたことによって、物凄く「生命の力」を意識した影響なのではないかと思い始めました。

 

その気になればあの凄いホールでリサイタルだってできるだろうと今は思っています。

命があれば。まだほんの少しでも残っていれば。

それだけに、何の前触れもなく生命が燃え飛んだ事には怒りが湧きます。

子供の頃は怖かった。今はどちらかといえばはらわたが煮え滾る。

 

それで、自分に何ができるのか?

知った所で、怒りを意識した所でどうなるのか?

 

凍結よりはましだから、ない頭振り絞って考える。

 

 

YukiTAKUBO; Violine