まず、震災の時に真っ先に安否が心配でたまらなかった大切な友人。私の知人で唯一その時被災地にいた人で、彼女のことがなければ、私にとってあの出来事はどこか遠い出来事に感じたのかもしれないのです。
そんな彼女から震災後初めて来たメールや、気丈な笑顔の写真を見て、愛する人がただ生きていてくれるのがこんなに嬉しいことなんだ…と思ったこと。
翌月に、ふら〜っとホームのミュージシャンやお客様、私の友人たくさんの力を借りてチャリティコンサートをしたこと。そのコンサートがきっかけで知り合ったある友人二人が今年無事に結婚式を挙げたな。
生きていると、何気ないことが本当に恵まれていると感じるのですね。
言葉に尽くせないのですが、それが奪われてしまった人、今も大変な思いをしたり、また何も感じられないという人がいることを、何と思いを表したら良いのか…
この5年の間に、様々な震災チャリティの活動にもめぐり逢いました。
残念ながら、全てのチャリティに参加させて頂くことはできないのですが、寄せて頂くたびに主催や関わっておられる方から様々な思いやお話を聞きました。
皆さん、自分の専門だったり、経験を通した視点から復興と被災された方の希望を願っておられます。
私はやはり、自分がこうして音楽活動をさせて頂いているので、特に音楽を目指していたけれども、被災によってその夢が奪われる若者がないようになれば…と思ってしまいます。
生命あってこその夢。なので、もっともっと願うべきことはあることは承知しておりますが…
未来ある若者が関西では一人またはばたく、ということを喜びながら、彼のような若者が一人でも多く全ての場所で見られますように、また被災地の復興と笑顔を心よりお祈り申し上げます。
田久保友妃