ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

ホンモノ!

神とあがめるヴァイオリニスト、五嶋みどりさんの協奏曲を聴きに行きました。

 

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チケットは即完売で取れなかったのですが、誕生日にチケットをプレゼントで頂いたのです。

 

最初にプレトークに登場された感想は…

 

「実在してる!」

 

子供の頃からレジェンドだった五嶋みどりさん、同じ空間の目の前にいるなんて! と感激です。

 

チャイコフスキーの協奏曲は録音でも五嶋みどりさんが一番好き。

 

ライブで聴いた感想は、何とまあ繊細な表現(室内楽のよう)をオーケストラと共に作り上げていることか…

 

アグレッシブにガンガン攻めていっても、不用意な雑音が全然しない。

 

求心力と繊細な限りなくゼロに近い、蜘蛛の糸のような表現って同居できるのですね…

 

聴いていても手に汗握る名演でした。

それでも鳴り止まぬ拍手に答えて、バッハの無伴奏プレリュードよりニ短調サラバンドホ長調のプレリュードの二曲をアンコールで披露してくださいました。

 

サラバンドも何とも繊細かつ求心的な演奏。プレリュードはまるで鳥の囀り合いのようでした。

 

後半の京響によるシェエラザードも良かったです。

アンコールは武満徹の「他人の顔」。これも好きな一曲。

 

終演後はまさかのサイン会があり、もちろんCDを求めて並びました。

みどりさんはあれだけの大曲を弾ききった後なのに、すごい行列を前に何と立ったままサインと握手に答えておられました。

 

神と崇めるみどりさんの演奏をようやく聴けた感動を伝えなきゃ! と思ったらコンクールの本番のごとく緊張してごにょごにょとファンですとか何とか呟いて終わりましたが、にっこりと優しく握手してくださり感激。

 

手を洗いたくない〜

 

ってこんな感じなのね、と(帰って洗いました)。

 

 

YukiTAKUBO; Violine