ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

『小栗まち絵と相愛の愛弟子たち』聴きに行きました

聴きに行ってきました。

 

f:id:yuki-violine:20170306095514j:image

f:id:yuki-violine:20170306095555j:image

小栗まち絵先生は相愛大学のとても素晴らしいヴァイオリンの先生ですが、昨年末の威風堂々クラシック広島で再会した柳響麗さんがその門下生でした。

 

 柳さんからご案内があり、小栗まち絵先生のみならず柳さんのようにすでに第一線で活躍している門下生が一同に会しての演奏が聴けるなんてゴージャス! ということで行ってきました。

 

期待通り素晴らしい演奏会でした!

 

バッハからバルトーク、ミヨー、シュニトケまで本当にたくさん、よくぞこれだけヴァイオリンのみのアンサンブルによるプログラムを集めたな〜と思いましたが、そのどれもが曲はもちろん良いのですが、音が輝いていて器楽の力、ヴァイオリンのパワーを感じるものばかりでした。

 

栗先生はほとんどの曲を演奏され、現役の学生さんを中心に門下生が入れ替わり立ち替わりアンサンブルに入られるスタイルで、時には2台のヴァイオリンの作品を、最終楽章だけ各パートを二人に増やして音を篤くするといった工夫も。

 

多分、演奏会の性質上、選曲が先にありきのプログラムだったと思いますがどんな曲でも存分に実力を発揮できるというのは改めてすごいな、と刺激を受けました。

 

それにしても、どの門下生の方も実に上手なのですが、小栗先生が低音パートに回ると格別にしっかりとした、音色的にも音楽的にも素晴らしい土台となって、その上で若いエネルギーの溢れた演奏が活きているという感じがしました。

 

30年後にはまたこの門下生が…

と、音楽のリレーションシップにも思いを馳せました。

 

柳さんは小栗先生は参加されないメンデルスゾーンのオクテットでファーストヴァイオリンを弾かれてました。

これもまた良かった〜

柳さんの演奏は上手いだけでなくしなやか。

日頃の会話からとにかく音楽に対するフレッシュな興味と熱意を常に感じる彼女の人間性が出ています。

 

ヴァイオリンの力を改めて感じた一日、最高でした。

 

 

YukiTAKUBO; Violine