ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

2017.10.05.【第18回大阪国際音楽コンクール】ムラマツリサイタルホール

三年目の参加。 


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今年もこの時期がやってきました。

大阪国際コンクールのファイナルで、今年もファイナル進出、入選まで果たすことができました。

3年前は参加者もまだ日本国内、それも地元関西の方が多かったのが年々海外の参加者が増え、レベルもどんどん厳しくなってきました。今年参加したコースも半分が念願のアメリカ・中国・韓国・モルドバイスラエルと世界各国からの奏者。大阪の音大出身は私だけでした。

入賞まではなかなか届かないのですが、毎年これがあるからこそ、地道でしんどい基礎練習の部分や克服したい面に目を向けることができ、大切にしています。

 

 

今年はリサイタルコースに参加しました。


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リサイタルコースは、全体で45分のプログラムを組み、半分を映像審査の予選で、残りを本選で演奏し、プログラム構成なども含めて審査されます。

 

今回の本選ではソナタとイザイのバラードを弾きました。

 

今回初めてと言えるくらい30分の間、いい感じの緊張感と集中力を保つことができ、ライブとは違うコンクールの場数を重ねてきた成果が出たかなと思います(*^^*)

特に無伴奏のイザイは自分の中で組み立てていたストーリー性やドライブ感を本番でも出せたかな? 

ムラマツリサイタルホールはとても響きが良いので、ピアノとのアンサンブルで細部をはっきり合わせるというのが難しい箇所もあり毎年苦手にしていたホールでしたが、今年は無伴奏の間、教会のような響きを楽しみながら弾くこともできました。

ホールによって弾き方を使い分けるというと、とても難しい気がしていましたが結局は「聴く」ことからですね。そんなことも、短期間にたくさんのホールで演奏できるこのコンクールで学びました。

 

ピアニストともこの一ヶ月たくさん話し合い、表現の幅を工夫して広げてきました。

改めてこうして向き合い、作り上げる時間としても大変貴重だったと思います。

 

今週はそちらに専念するためのお休みを頂いていましたが、来週からは怒涛のライブ月間。

コンクールで得た経験を活かして、たくさんの方にやすらぎの気持ちやわくわくするような時間を、精度は高く、気持ちはいっぱい詰まった音でお届けできるように努めて参ります。

 

今後とも応援よろしくお願い致します。

 

 

YukiTAKUBO; Violine

 

 

コンクールリサイタルコース参加はこの日のため…

 

(公財)青山財団助成公演 田久保友妃ヴァイオリンリサイタル

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日時:2018年4月22日(日)14時30分開演

会場:京都青山音楽記念館バロックザール

料金:2500円(当日3000円)

曲目:ベートーヴェンソナタ第8番」、イザイ「無伴奏ソナタ第3番バラード」、バルトークルーマニア民俗舞曲」、ハチャトゥリアン「協奏曲第1楽章」、フランク「ソナタイ長調