ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

2018.04.22.【(公財)青山財団助成公演ヴァイオリンリサイタル】バロックザール

企画・練習・準備に丸一年かけたソロリサイタルがとうとう終演してしまいました。

ちょっとロスになっていますが、何よりもまず、会場へお運びくださったお客様・様々な形でサポートしてくださった方々・ご指導頂いた先生方・また最初から様々な助言を頂きました青山財団の皆様に、無事に終えられましたこと篤く御礼申し上げます。

 

ありがとうございました!

 

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バロックザールは京都のみならず関西でも最高峰の音響を誇る素晴らしいホールです。客席で聴いて感じていた以上に、舞台上でもこれまでにないほど弾きやすく、自然と音が伸びていく環境に助けられました。

 

無事故無違反♪ という訳ではないですが、無伴奏曲を含む休憩込みで2時間弱のプログラム、自分でも思った以上に集中して弾けたと思います。

ホールの素晴らしさ(とある先生いわく「バロックザールの音響が弾き難いというのだったらもうどうしようもない」のだそう…)と、何回も何回もピアニストとの合わせを取ることができ、また一部のプログラムはこの1年間コンクールチャレンジに使用して本番に掛けてきたお陰かと思いますが、邪念なく、素直に音の方向性を見つめて弾くことができました。

 

本番前に舞台袖に行ったとき、「あ、もし私が今『やっぱりやめます』と言ったら全て終わるんだな」とふと思って、なんだかすごく不思議な感じでした…。

 

ライブやミニコンサートは色々経験させて頂いてきましたが、このような重要なホールを自分の名義で借りて、たくさんのスタッフさんに動いて頂く…

音大出て10年。時間はかかりましたが、今! できて良かったと思う、ファーストソロリサイタルでした。

 

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(リハーサル中。客席がガラガラだった訳ではなく、ほぼ満席のお客様に御運びいただけました♥)

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一年間、ともにそれぞれの師匠に鍛えられつつ合わせを重ねて一緒に音楽を作りあげてくれた牲川旬哉君。

本当にお疲れ様でした。

今後はピアニスト牲川旬哉の応援もどうぞよろしくお願い致します。

 

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夏頃からたくさん配って、たくさんの方に見て頂いたこのチラシも見納め。

素晴らしいデザインで、たくさんの方に褒めて頂きました^^



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また、素敵な花束やたくさんのプレゼント、とても嬉しかったです。

本番前は食事も喉を通らなかった(ホンマかいな)ので、終演後にもぐもぐタイムでたくさん頂きました^^

 

ベートーヴェン

イザイ様

ハチャトゥリアン

バルトーク

フランク様

それぞれ、一年間作品を通して向き合ったことで、色々と考えることがありました。

 

まだまだ追及したい作品・作曲家も、また今後このように深く付き合っていきたい作品も…。

 

また、当日最後の挨拶でも思わず口をついて出て言葉なのですが、ソロリサイタルとは銘打っていても(普段の独演会シリーズも)、個人として活動すればするほど、自分一人ではなく、たくさんの方の支えの上に成り立っているのを感じます。

 

まだまだこの一回で終わらず、二回目、三回目とクオリティを上げながら続けていくことが大切なのだと思います。

今日ここから、また精進して行きたいと思います。

 

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

田久保友妃