※2015年6月4日アメブロに掲載した記事※
演奏をされる方、いまさら、ということなのですが、
「いつも練習が中途半端に足りず最後の方が弾けないまま終わる」
ということってありませんか?
私は、あります!
プロアマ問わず、レッスンで「どこをどう改善するか」は教わるけど、具体的な練習方法ってあまり習いませんよね。
私自身が今現在、7月に協奏曲を全楽章、人生2度目のオーケストラ伴奏でコンサートにかけるというプレッシャーを抱えた状態です。
「ほんまに間に合うんかいな…」
と意気消沈気味なので、自分で整理するためにも私なりの練習方法をまとめてみようと思います。
あくまで私なり…なので、あしからず(^-^;
それでも、学生の頃から試行錯誤を重ねて自分なりに工夫した結果です。
まず、どこがダメかを知る
たくさんの量をさわらなければならない時、陥りやすいのは
漠然と練習に取り掛かって一部しかさらえず、余計に焦る
という悪循環。
まず、どこがネックになっているのかを機械的に知る必要があります。
用意するのは、付箋。
ダイソーで買いました。
色分けがされていて、半透明のフィルムなので楽譜に張り付けても上から音符が読める理想的な付箋です。
これを用意して、とりあえず全体を通します。
そして引っ掛かった箇所にばんばん付箋を張り付けて行きますが、
この時、その時点での目標を明確にする必要があります。
それというのも、「もう既に人前でも弾けるけどより理想に近い演奏をしたい」状態なのか、「通して弾けるけど暗譜に不安がある」状態なのか、「とにかくにっちもさっちも行かへん」状態なのかでネックの部分が変わるからです。
完璧主義者の人ほど、それを明確にしておいた方が良いです。
とにかく暗譜が不安なら、覚えていない所だけマーク。理想のフレージングが…とか音色が…とかは次の機会にします。
この実験時は、「楽譜見たら弾けるけど暗譜が間に合うかしら」という不安を抱えていたので、「暗譜が不安な所」と「暗譜していても指が覚えていない所」のみをマーク。たまに、「ここは弾けてるけど、本番で緊張したら絶対ミスする」という勘の働いた場所も貼りました。
危険度を適当に段階に分け、色分けします。
通し終えたら、付箋の枚数を数えます。
この時は、一楽章16枚、二楽章15枚、三楽章22枚の計53ヶ所が引っ掛かったことになります。
いざ一つ一つハードルを越えて行こう
ここまでの作業で、「漠然と弾けてない」という不安からかなり解放されます。
買い物メモと同じです。
漠然と夕食の買い出しに行っても、「これで何作ろう?」という食材を買ってしまった上で肝心の醤油を買い忘れたりしがちですが、事前にあるものをチェックして足りないものを書き出しておけば買い忘れなく効率的です。
次回は、リストアップし可視化したハードルを限られた時間でさらうための方法について書きます。
YukiTAKUBO; Violine