「人は、人生の最初の10年で行ったことを生涯愛し、行うだろう」
という、ハンス・カロッサの言葉が好きです。
私が今好きな物事のほとんどは、やっぱり最初の10年にも好んでしていたな、と思えることが多く懐かしむこともあり…
ヴァイオリンも6歳で始めましたし(*^^*)
昨晩、ふと「これも昔から好きやったなぁ」と思ったのは、
枕元に好きな物を並べて寝る癖です。
大人になって初めて自分でヴァイオリンを買い換えた時は、「火事にでもなったらこれだけは持ち出すから」という理由を付けてベッドに置いて寝ていました^^;
小さくはないヴァイオリンケース、ベッドの3分の1は占拠していた筈ですが、それが幸せで落ち着いたのでしょう。
最近はこれが枕元にあります。

毎日持ち歩いている鞄。
財布・鍵・スマホ・常備薬・イヤホンといった最低限だけの物が入る小さなポーチなので、荷物が大きくなって別の鞄を持っても貴重品が紛れないし、これとヴァイオリンだけが気をつければ良い荷物になります。

物が少なく、仕切りがなく開いてすぐ全体を見渡せるので、通帳など異分子が入っていればすぐに、「あ、銀行行くんだった」と用事を思い出させてくれる秘書のような役割もしてくれます。
財布であり、手帳であり、オーガナイザー。
昨年の12月に母にプレゼントして貰ってからとても気に入っていて、一度落とした時には一時間と経たない内に心ある人に拾われ警察に届いていたという嬉しい出来事もあり、お守りのような存在でもあります。
この鞄を枕元に置いて寝ています。
それこそ火事になったら持ち出すでしょうし、夜中に虫刺されで目が覚めたらすぐに薬が出せたり、朝一番でスマホで時間を確認できるという便利もありますが、朝方目覚めてから起き上がるまでの一時を、そのディティールに惹かれて入手に至った真鍮ビーズの帯留めのようなデザインや、半年で随分色味の深くなってきた革の色合いを眺めていたりもします。
それで、「これは子供の頃お気に入りのおもちゃを枕元に並べて寝ていたのと同じだな^^;」と、ふと懐かしんだのですね。
充電期間ということで、そんな思い出に浸るのも精神養生の一環ということで。
ちなみに、鞄が好きです。
鞄を買ったりウィンドーショッピングするのが好きなのではなく、人が持っている鞄を見るのも好きです。
できれば、真新しかったりあまりにもファッションに自然に馴染んでいるものより、ちょっとくたびれていたりして自然に扱われ、「もうこの鞄飽きたけど、使い慣れてるしこれしかないからまだ使ってる」みたいな感じのが好き^^;
先日わかさスタジアム京都でも、観客に多かった球児の足元に転がった傷だらけのスポーツバッグなんか、つい見てしまっていました。
なので、田久保が人様の鞄をちらちら見ていても、持ち主と鞄の関係にうっとりしているだけで、決してやましい事は考えておりません。
YukiTAKUBO; Violine