こんばんは。
出演情報の記事を更新しました。
明日22日はアンサンブル・テオフィールがヒルトンに登場、来週金曜日は今月もグランフロントのバー・コスモポリタンでジャズトリオ、と大阪出没率が高くなります。
多くの演奏家にとっては、秋から年末にかけてが年間通して最大の繁盛期となります。
年末は第九があったり、クリスマスということでレストランやカフェでの演奏も多くなります。
私にとっても、毎年12月の第一週に母校大阪音楽大学の定期演奏会がありオーケストラに乗せて頂くので、12月に入ると同時に毎夜の集中練習で学生気分を再び味わい、定期演奏会が終わると師走のコンサートシーズンに突入でバタバタ…という時期です。
苦手な寒い季節に移動が増えることもあり、疲れも出やすいのですが、その分のエネルギーは定期演奏会で貰っているといっても過言ではないかもしれません。
定期演奏会では、この日のために一年間の練習を積み重ねてきた学生さん達のハレの舞台。四回生の先輩との最後の演奏会である方もあり、終演後は泣いて抱き合う姿も。
毎年その姿に、学生時代のフレッシュな気持ちを思い出させて貰っています。
先日、オーケストラの楽譜も送付されてきました。
プログラムは「ベートーヴェンの交響曲1番」「フィンランディア」「ローマの松」。フィンランディアとローマの松は学生オーケストラで初めて演奏した思い出のいっぱい詰まった曲で、ベートーヴェンの第1番は初めてです。
私はベートーヴェンの交響曲全9曲のオーケストラに参加するのが夢の一つでもあるのですが、第九は死ぬほど乗る割に初期はなかなか機会がなかったりで、今回第一番がプログラムに含まれていて歓声上げて喜びました。
10年前に買ったきりのスコアがやっと日の目を見ました…
学生オーケストラは、世界の一流オーケストラをたくさん聴かれている方にはやや荒削りに聴こえるかもしれませんが、プロにはない熱気と若い情熱も確かにあります。
野球でいうと甲子園です。
ジャズピアニストである父などは、たまに私の乗っているオーケストラを聴きに来てくれますが、プロオーケストラの時よりも学生オーケストラの時の方が「良かった」ということもしばしば。
師走の誰もが多忙の時期ですが、むしろ、そんな時こそ始まりに若いフレッシュな情熱を貰いに、というのもありだと思います。
私のずっと大好きな大阪音楽大学、「ダイオン」のオーケストラ、宜しければぜひお足をオペラハウスへお運びください。
YukiTAKUBO; Violine