ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

興奮覚めやらぬ

昨日はここ二年間を、この数ヶ月は全てを捧げて来たくらいのノリだった、ハチャトゥリアンの協奏曲をチェルニーゴフフィルハーモニーと、ニコライ・スーカッチさんの指揮で演奏しました!

 

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素直な感想を述べます。
 
今までの音楽人生でも最高の演奏会でした。
 
興奮覚めやらぬまま、アパートで音源を聴きましたが、それでもそう思います。  
 
細かな音の鳴りそこないはありますし、技術的にはもっと良い演奏はできるかもしれません。
 
でも、この日と同じくらいの「音楽」できるかと思うと…ここまで無心に演奏できるかと思うと…
 
もうこんな演奏できないんじゃないかな…
 
…できたら、もうそれヴァイオリンやめても良いくらい悔いないかも…
 
二年間、本当に練習は頑張りました。めげそうな時もあったし、一月前にはほんとに弾けるなんて信じられませんでした。
 
良い演奏ができた、と思える結果になったのは様々な要素が合致したと思います。
 
・やっぱり、良く弾き込んだこと。本番中にミスの心配をする暇がなかったくらいには手に馴染んでいました。
 
・最後の一週間でバジノフ先生に仕上げて貰えたこと。彼のアドバイスなしには音がここまで生きて感じられませんでした。
 
・オーケストラと曲の相性。この曲はチェルニーゴフフィルハーモニーの良さをアピールするのに最適な音楽でした。
 
・指揮者! 本当に、今回は彼でなければできない演奏でした。
それに、彼の「ヒロシマ」の一言がなければこれほどまでに私は熱い怒りと悲しみを自分の音楽に発見しなかったでしょう。
 
ヒロシマの鐘に乗せてすすり泣きを奏でていた時、今までに自分で感じたことのないほどの怒りに驚きました。
 
私がこれまで怒るって、…うーん、暑くて寝られないとか、虫刺されで痒いとか、楽しみな食べ物を取られたとか…
 
些細なことばかりでした。
 
些細、では済まされぬ怒りも世の中にはあります。
 
また、それは今後考えることもあるかと思っています。
 
勉強が必要です。
 
あと、
 
・前の日めっちゃ良く寝た(笑)
 
10時間くらい寝てました。
 
おかげで、ドレスが絞れるほど汗をかきましたがバテることもなく乗り切れました。
 
休みは大事です♡
 
 
 
では…
 
まだ興奮覚めやらないのですが、ゆっくり休むことにします。
 
 
今までこの演奏会に出るために関わってくれた人、助けてくれた人に感謝します。
 
 
YukiTAKUBO; Violine