ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

練習方法

2018.08.09.【ヴァイオリン独演会番外編vol.14】市役所前

久々に「私の練習方法」です。 こうカミングアウトするとお越しくださった方に失礼かもしれないのですが、「めっちゃ悪条件でどこまで弾けるかを経験しておいて糧にする」シリーズ(どんなんや)。 ・移動時間タイト(大きな舞台では「何か知らんけど何か焦…

アンサンブルを楽にする方法 〜楽譜を読むということ〜

いきなりですが…「ねぇ、昨日来るならそう言ってくれれば良かったのに。突然だからびっくりしちゃった」この一言を、お芝居で言うセリフだとしたら、どんな感じで読みますか?色んなバリエーションが考えられる一言にしてみました。・まず、読み手は女性でし…

上手く弾ける理由、上手く弾けない理由

先日、短すぎる名古屋帯を簡単に結ぶ方法を見つけました。新しいテンプレートまだ不慣れですが…角出しのように帯枕を使わず、お太鼓の下がもこっと丸い形の、それに左側に手先の耳がぴょこんと飛び出すのが可愛い結び方です。しかも、半幅帯のように体の前で…

ベートーヴェンのコツ

書き初めの日です。 もともと、楽器の練習方法レポートをメインに始めたこのブログ、最近は個人日記のような記事も多くて反省中でした。 今年の書き初めとして、練習方法というか、ベートーヴェンのソナタに連続で取り組んできた中で気付いたことをまとめて…

平常のこころ

こんばんは。 9月も終わりに近付きました。 10月にはリサイタル、コンクールファイナルとここ一番のイベントが目白押しなので、それに向けての練習にも熱を入れていますが、朝晩はふだん通りのんびりしています。

ヴァイオリニストにお勧めのヨガ

先日、公開した動画を見て、 二の腕… って思ったんですよ(-_-;)

練習がノらない時はやっぱりこれ

こんばんは。 最近の練習は専ら10月のリサイタルのプログラムと、チャイコフスキーも並行してやっています。 リサイタルのプログラムはもう本番を想定したシュミレーションのようになってくるのですが、チャイコフスキーは未だ試行錯誤していますね。

悔しい思いはその瞬間から克服する

こんばんは。先日のベートーヴェンツィクルスで演奏したプロコフィエフのソナタ、一箇所うまくいかなくてあ゛ああぁ〜っ(ーー;)って所がありました。ここです。練習の時からマークはしてたのですが、シフト(この音型では第三ポジションから第十ポジションま…

このボーイング練習だけは常にやっておいたほうがいい

こんばんは。 弦楽器を愛する皆さん、特に弓で弾く弦楽器を愛する皆さん、日頃ボーイング練習はなさっていますか? どんなボーイング練習をなさっていますか? 基本のき、のまっすぐ、素直な弓の重みをのせる全弓の練習や、デタシェが垂直に弦上をぶれず弾け…

教本を持ち歩くのが面倒で基礎練習を怠りがちな田久保さんへの宿題をちまちま自作した。

こんばんは。 最近とみに基礎練習の大事さを噛み締めている四絃弾き。です。 噛み締めるというか、しっかり基礎練習やっているとらやっていないで楽器との親密度が違います。 この所、10月のリサイタルに向けての父とのリハーサルの関係(話せば長い)で、午…

お金の話。③ ~コンクールは実はコスパ良い~

コンクールには勿論参加費というか、審査料が必要になります。 美術展でも出展料はいりますし、語学検定でも検定料はいります。 規模や、音源書類審査から予選から本選まで複数回に審査が分かれているかどうかによっても違いますが、大学生含む大人が参加で…

公開練習実験①

昨日予告した、チャイコフスキーの協奏曲第三楽章冒頭カデンツァを100回弾いて練習しました。 公開練習 〜チャイコフスキーの協奏曲を初見から100回反復練習する〜 - YouTube 所要時間は休憩込み約2時間です。 テンポによりますが、一回あたり40秒〜1分。 20…

公開実験予告 〜難曲をゼロから練習します〜

ウクライナを発つ前、指揮者のニコライ・スーカッチと約束したんです。 次にウクライナに来るときは、チャイコフスキーを共演しようと。 私自身、二年前にカバレフスキーの協奏曲を演奏してから決めていました。 次はハチャトゥリアン、その次にチャイコフス…

練習する意味、補足

昨日は、「練習とは結局不安を無くすのが目的」ということを書きましたが、2つ補足します。それは、「練習でできた以上のことはできない」ということと、「練習は裏切らない」ということ。「練習でできた以上のことはできない」当然ですね。「本番に強い」「…

練習する意味

ウクライナでの演奏会は成功裏に終わった…と言わせて頂きます。あれだけオーケストラや指揮者と一緒に心から演奏をして、謙遜したらバチが当たります。このブログでは一月ほど前から、さんざん「満遍なくさらうために」とか、「200回弾いてようやく手に馴染…

休むこと

いよいよ本番です。今日現地時間の19時から。昨日はバジノフ先生もオーケストラリハーサルを聴きにきてくれ、最後に人つまみのスパイスのように音に命を与えるアドバイスをくれた後、「ゆっくり休むこと!」と言い残して帰られました。「これは大事! 明日も…

マスタークラス②

レッスンの動画を見直して追記。 やっぱり、良く思い出したつもりでも動画を客観的に見ると漏れていたことがいっぱい。 ここには伴奏にコサックダンスの太鼓が隠れているよ、と大事なヴァイオリンの裏板をタンタカ叩きながら私の周りを踊り回る先生。ここを…

マスタークラスとは何ぞや

協奏曲のオーケストラ合わせに先駆けて、ウクライナ・キエフ音楽院教授のアナトゥリー・バジノフ先生のマスタークラスを受けました。マスタークラス…ってどんなの?というのを、せっかくなのでレッスン備忘録を兼ねて公開しようと思います。そもそも、マスタ…

演奏は、スポ根です。

※2015年6月24日、アメブロの記事※ 「上手く弾けるのには理由がある。上手く弾けないのにも理由がある」 少なくとも楽器演奏を仕事にしていない方々は、 音楽家が練習するというと、 薄暗い練習室で脇目もふらず髪振り乱してショパンとか弾いていて、通りがか…

練習方法⑤ ~セルフレッスンの付け方~

※2015年6月17日、アメブロの記事※ ウィークポイントの可視化 と 回数をこなす練習 客観的に聴くメリット と続いて来ました。 今回は客観的に自分の演奏を判断する、セルフレッスンの際に私が実際に取った手順をリポートします。 セルフレッスンの手順 ①レッ…

練習方法④ ~客観的に聴くために~

※2015年6月9日、アメブロの記事※ 練習方法レポート、曲名を書いていませんでしたがハチャトゥリアンの協奏曲をやっています。 7月の本番までに仕上がるのか不安だったのですが、 ウィークポイントの可視化 と 回数をこなす練習 で、ひとまず全ての付箋がな…

練習方法③ ~5分×2でダメなら~

※2015年6月7日アメブロの記事※ 引き続き練習方法リポートをお送りします。前回は、全体を効果的にさらう、ウィークポイントを可視化することで効率的にさらう方法をまとめました。今、実際に使用した楽曲・楽譜で着々と付箋を剥がしにかかっています。とこ…

練習方法② ~時間はあるようで、ない~

※2015年6月4日アメブロに掲載した記事※ 前回は自分の弱点を客観的に見つけ、リストアップする所まで。 練習方法① ~全体を効率的にさらう~ - ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」 では、ひたすら付箋の箇所を弾きこみますが、個人的にもう一…

練習方法① ~全体を効率的にさらう~

※2015年6月4日アメブロに掲載した記事※ 演奏をされる方、いまさら、ということなのですが、「いつも練習が中途半端に足りず最後の方が弾けないまま終わる」ということってありませんか?私は、あります!プロアマ問わず、レッスンで「どこをどう改善するか」は教…