ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

2017.07.26.【弦楽四重奏】エクシブ京都コンベンションホール

アヴァンギャルド株式会社さんからの依頼で、弦楽四重奏の出張演奏に。

 


f:id:yuki-violine:20170727152214j:image


f:id:yuki-violine:20170727152420j:image

 

お分かりでしょうか、ステージが会場のセンターに設置してあり、カルテットのメンバーが背中合わせに演奏しています。

 

可能でしょうか? と尋ねられ、アンサンブルは多分何とかなると思うけど問題は音響でしょうか…とお答えしていました。

 

当日のリハーサル次第で、ということだったのですが…。

今回は私が経験した中でも過去最高の会場スタッフさんの協力がありました。

「分かってる!」設備が整えられてあり、各メンバーへの「返し」、全体の集音とそのバランス調整が会場のどこで聴いても良いようにセッティングしてくださって実現しました。

 

演奏は可能になりましたが、「合図誰が出すの?」という最後の問題点を、ファーストヴァイオリンで一人だけスーツを着ていた私が立奏にすることで解決。

 

f:id:yuki-violine:20170727152437j:plain

 

簡単に解決したようですが、まずスタッフさんの理解と協力、それから他の三人のメンバーの安心確実な腕前によっています。

 

私のように現場の雰囲気でアドリブ行動にすぐ出てしまう性格の奏者に「その時は対応するよ」「はい了解!」とあっさり言えるのって、すごいスキルだと思います。

 

ありがたいことに、そんな実力あるメンバーがいつも集まってくれて、またその成果を気に入ってお客様に提案してくださる会社があって。

 

またこの日はご来賓の方々も温かく音楽を喜んでくださる方ばかりで、中にはわざわざ演奏が終わるまで近くで聴いて拍手とお礼を伝えてくださったお客様も。

 

楽しい嬉しい一時でした。

 

 

一度帰宅した後夜はビール売りのバイト!

甲子園…ではなく、HeartBeatDixieland@ふら〜っとホームのライブで。

 

f:id:yuki-violine:20170727153951j:image

(アンコールに急遽ステージから呼んで頂き♪聖者の行進♪に参加させて貰いました)

 

関西一円で大人気のディキシーランドバンドの京都ライブ第二回目です。

 

 

スタンダードジャズから大阪で一番有名なジャズ(土曜昼の演劇舞台テレビ中継のアレ)までを楽しく、時にはお客様が参加しながら聴くことができます。

夏ツアーの京都公演はこれでおしまいですが、まだ大阪兵庫がありますので、ぜひ一度ライブ演奏を聴いてみてくださいね。

 

 

YukiTAKUBO; Violine

文庫本を携えて

スマホ電子書籍リーダーって便利ですよね。

 

必ず持ち歩くスマホ以外に荷物も増えず、どんなに長い本でも持ち運ぶことができて、我々演奏家だと、毎日のリハーサルにはとてもじゃないけど持って行かれないようなオペラの総譜ですら何冊もすぐに見られます。

 

でも、紙の本の良さも再認識しているこの頃です。

 

疲れていてスマホを手に取る気になれないけど、何かを読みたいとき。或いは、エッセイ集なんかは電子書籍リーダーよりも文庫本をパラパラ気ままにめくって好きなところだけを読むのも愉しみだなぁと感じています。

 

そんな訳で古本屋で100円の文庫本コーナーを物色して普段は手に取らないような本もお試ししてみたり、昔読んだ本を買い戻してみたりもしています。

 

そうなると欲しくなるのがやはりブックカバー。

でもこれといった惚れ込むものがなくて、ブッ○ファーストのカバーを使い回していました。

 

そうしたら…

 

f:id:yuki-violine:20170714220113j:image

 

今年の誕生日プレゼントに、まさにブックカバーと栞を頂きました。

送り主は音大時代のピアノの友人で、「まに今一番欲しかった!」ものでびっくりしました。

 

ブックカバーは色葉工房という所のもので、植物で手染めした糸を手織したものだそう。栞は「観る」から「使う」へ、をテーマとした宮城の漆塗、玉虫塗のもの。

 

美しい道具には手に取る喜びがありますね。

つい、これを掛けた本を持ち歩きたいがために本を買い集めてしまったりしています。

 

最近はシンドラーのリストの原作をこれに包んで持ち歩いています。

音楽が好きで、映画も何度も見たノンフィクション、辛い場面も多いですが…

これからあのテーマ曲を弾く時には込める気持ちも益々厚いものにしたいと思いつつ、丁寧に読んでいます。

 

 

YukiTAKUBO; Violine