必ず持ち歩くスマホ以外に荷物も増えず、どんなに長い本でも持ち運ぶことができて、我々演奏家だと、毎日のリハーサルにはとてもじゃないけど持って行かれないようなオペラの総譜ですら何冊もすぐに見られます。
でも、紙の本の良さも再認識しているこの頃です。
疲れていてスマホを手に取る気になれないけど、何かを読みたいとき。或いは、エッセイ集なんかは電子書籍リーダーよりも文庫本をパラパラ気ままにめくって好きなところだけを読むのも愉しみだなぁと感じています。
そんな訳で古本屋で100円の文庫本コーナーを物色して普段は手に取らないような本もお試ししてみたり、昔読んだ本を買い戻してみたりもしています。
そうなると欲しくなるのがやはりブックカバー。
でもこれといった惚れ込むものがなくて、ブッ○ファーストのカバーを使い回していました。
そうしたら…
今年の誕生日プレゼントに、まさにブックカバーと栞を頂きました。
送り主は音大時代のピアノの友人で、「まに今一番欲しかった!」ものでびっくりしました。
ブックカバーは色葉工房という所のもので、植物で手染めした糸を手織したものだそう。栞は「観る」から「使う」へ、をテーマとした宮城の漆塗、玉虫塗のもの。
美しい道具には手に取る喜びがありますね。
つい、これを掛けた本を持ち歩きたいがために本を買い集めてしまったりしています。
最近はシンドラーのリストの原作をこれに包んで持ち歩いています。
音楽が好きで、映画も何度も見たノンフィクション、辛い場面も多いですが…
これからあのテーマ曲を弾く時には込める気持ちも益々厚いものにしたいと思いつつ、丁寧に読んでいます。
YukiTAKUBO; Violine