四泊五日、弾丸行程の調査旅行に行っておりました。
1日目:上京してまずは築地へ。
逃亡中。ブラックジョーク。
築地小劇場跡。本当に小さい。
築地警察署からすぐの前田医院は小林多喜二が担ぎ込まれた処らしいです。
警察署の写真バシャバシャ撮ってても何も言われませんでしたが、時代が時代なら…と思うとちょっとスリリングな気分を味わいつつ。
日本橋三越は杉浦非水まみれでした。カワイイ。
2日目:日本の音楽研究者のメッカ、明治学院大学の日本近代音楽館初来訪。半日マイクロフィルム仰視したあと、意中の作曲家が五線紙を購っていたらしい神田の文房堂まで。
画材と雑貨中心になってましたね。残念ながら今は五線紙の取り扱いはなし。
3日目:新宿。大雨。
1929年に設立された人形劇団プークのビル。可愛すぎる。川尻氏がこだわったものの一時期閉店していたカフェと売店もありました。
プークの事務所にご挨拶したところ、沿革などをまとめた資料や貴重な記事のコピーなどたくさんいただきました。
早稲田を目指しながら音楽センターにも立ち寄る。
資料爆買いしたかったけど、研究費の承認を待つことにして関鑑子に関する本だけ買いました。
早稲田では今回の最大の目的、1961年版の劇団民藝、久保栄の『火山灰地』を視聴。演劇博物館は撮影禁止なものの、見応えのある資料がたくさんありました。
夜は中野で、今年から明治大学の専任講師になった研究友達を訪ねる。接待して貰いました。謝謝!
4日目:午前中は再び日本近代音楽館に。この日の目的は空振り。
せっかくの高輪なので、作曲家の生家跡を探してみました。準備不足で正確な位置は分からないものの、警察署で尋ねたら昔の区画について丁寧教えてくれました。
いい時代だな。
午後は自由が丘で、福原梨花さんにお話をうかがう場を設けていただきました。
福原さんは、久保栄の養女、久保マサの姪御に当たる方で、久保マサの遺志をついで中国伝統の藍染、藍印花布の販売や保存をされています。
藍印花布 R i r ikaの販売中作品一覧 | ハンドメイド通販・販売のCreema
久保マサが好きだったというカフェに案内していただき、まだまだ不慣れなインタビュアー相手に久保栄夫妻や久保マサの貴重な話など惜しみなくお聞かせいただきました。
福原さん自身が本当に素敵な方で、8月に目黒で行われる藍印花布の展覧会にはどうしても行かなければ、と決意。
久保栄のお墓についてもうかがい、「訪れるなら早いほうがいいですよ」とのことで、そのまま小平霊園まで急ぎました。
22区画に、久保栄、吉田隆子と久保マサの三人が眠るお墓があります。
ちょっと火山灰地を連想する墓石でした。
渋谷から、松見坂下までバスに乗ってみる。乗車時間10分、そのうち8分は渋谷の駅を出るまでと信号待ち。
資料調査と当時の景色を体感する、という当初の目的は概ね満足。
あとは京都で頭を整理する必要あり。
頭が情報で大渋滞してるところですが、明日24日は急遽、関西の老舗ジプシージャズバンドの代奏を務めることになったのでもうちょっと頑張ります。
田久保友妃