ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

着物でヴァイオリンってどうなん

初めて、既製品ではありますが自分で新しい着物を選んで買いました。

(今までのは親戚からやってきた物か、リサイクル着物)
 
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サイズや色味など、選ぶ余地があると決断が難しくて何度も羽織って悩みましたが、とても気に入っています。
 
どんな帯も似合う着物なので、色々試したい。
 
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まずは曾祖母の形見の帯で、帯揚げも他では使えない絞りを合わせてみました。
 
 
さっそく、お出掛けしたのが綾小路新町のお弁当屋さん「矢尾定」。
 
 
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烏丸に近い一等地なのに、松花堂弁当が1300円、日替り弁当700円とリーズナブル。
 
近くのオフィスにお勤めかな? という方や観光らしいグループで賑わっていました。
 
この日は本来お仕事だったのですが、インフルエンザの影響でイベントを控えるということになりお休みになったのでした。
別日ですが、インフルエンザによるピンチヒッターかな? という急な依頼などもあり、インフルエンザ、流行しているようですね。
私も良く寝るとかとにかく寝るとか寝るとか、対策しています。
 
 
帰宅後、新しい着物なので、演奏に差し支えないか着たまま練習。
 
問題なかったです。
 
「着物でヴァイオリンって弾けるの?」と、たまに聞かれますが、私は慣れてきたら問題ありませんでした。
 
むしろ、ハイヒールが苦手なので足が痛くならない分和装の方が好きかも。
 
唯一の対策方法として、プラスチックの衿芯を使わず、三河木綿の衿芯だけを使用しています。
 
プラスチックの衿芯の硬さだけはちょっとネックでしたので。
 
三河木綿に買えてからは、もちろんドレスのような薄物一枚よりは厚みがありますが、スーツで演奏しているのと変わらない感覚ですね。
 
ただし、音響面を考えると、楽器との接地面に重なっている布の枚数が多いので、ベルベットのドレスなどと同じく(江藤俊哉先生はベルベットのドレスを着てきた生徒に「自分が消音器になる気か!」と叱ったそう)やはり音を吸います。音量も欲しいコンチェルトなどでは避けたほうが無難かもしれません。
 
 
画像の着物は京都の「絹さく良」さんのシルクデニム着物。
 
デニムなんです。
 
シルクが入っている風合いで、インディゴのブルーが玉虫色に浮き出していて、ちょっと紬のようにも、色無地にも見えるこの色が気に入っています。
 
今はぱりっとした新品らしい生地が、これから自分の身体に馴染んで行くのも楽しみ。がしがし洗えるとのことなので、初夏までたくさん着たいと思います。
 
 

 

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裾の打出の小槌の刺繍も可愛い♡
勧めてくださったお店の方に感謝( ´ ▽ ` )ノ
 
 
YukiTAKUBO; Violine