ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に演奏活動をしているヴァイオリニスト。クラシックからジャズ・歌謡曲まで幅広いレパートリーを持つ。2015年からヴァイオリン独奏作品を紹介することと、リクエストタイムなどを設けて“プロの生演奏を身近に”をモットーに「ヴァイオリン独演会」を続けている 。

練習方法② ~時間はあるようで、ない~

※2015年6月4日アメブロに掲載した記事※

 

前回は自分の弱点を客観的に見つけ、リストアップする所まで。

練習方法① ~全体を効率的にさらう~ - ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」


では、ひたすら付箋の箇所を弾きこみますが、

個人的にもう一つ有効だと思っているのが、


時間を決めること


です。

時間はあるようでありません。
でも、効率的に使えば1時間でも確実に一部はクリアできます。

私はスマホのアプリを使っています。


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こういう、一般的なタイマーも良く使いますが、
このようにチェック箇所が多い場合は



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こういうの。

これはスポーツのトレーニング向けのアプリですが、決めた時間ごとに何度も繰り返し鳴ってくれます。

私がベストだと思うのは、1ヶ所5分+インターバル1分のセット。

ほんの数小節なら、5分あれば10~20回繰り返せます。

「それだけ?」

という数字ですが、漠然とさらっている時って、なかなか10回もさらわないのです。

3~4回さらって、また次が不安で…という感じ。

5分なら5分と決めて、機械的に繰り返します。時間を気にしなくても、タイマーが鳴ってくれるので自分は弾くことにのみ集中できます。

インターバルの1分ですが、付箋をはがしたりページをめくったり、水を飲んだり。あるいは次の箇所を声に出して音を取ってみたり。

あまりつめすぎるより、少し休憩をはさんだほうが脳にインプットできる気がします。
セーブ中です。

このセットだと、1時間に10か所がクリアできます。

今回のように53ヶ所もひっかかっても、5時間半あれば終わる訳です。

忙しい週でも一日1時間ずつで1週間。
練習に掛けられる時期なら1日2日で終わります。
また、そうしてかかる時間が概算できると、それに合わせて練習時間を設定しやすくなります。

もし、5分でとてもクリアできた気がしなければ2セットめも繰り返して良いと思います。




時には後ろから攻める

この付箋のチェックポイントをさらう順番なのですが、危険度順でも良いし、頭からでも良いとは思うのですが、

時には後ろから順繰りにさらっていくのもおすすめです。

大体、冒頭には命掛けますが、後ろの方に行けば行くほど時間が足りなくて詰めが甘くなりがちだからです。



不安を目に見える形で残さない


付箋はとりあえず終わるごとにはがしていきます。
まだまだ不安かもしれないですが、「ここ、弾けてません」という印が残ったままだと視覚的に不安が残ります。

まだ身についていなければ次回チェックした時にまたマークできますから、とりあえずはがすんです。
断捨離です。

本番で良い演奏をするためには、冷静にウィークポイントを知るのも大事ですが、自信や成功イメージというのも大事です。

ほんの一瞬の迷いだけで致命的なミスをしうる生演奏。

余計な不安は捨てる。そのための練習だと私は思っています。


※7月6日追記※

現在、出国前の最後の追い込みとしてクオリティが満足出ない箇所をさらっていますが、やはり5分+インターバル1分ワンセットがベストだと感じます。
5分以下では不十分で、9分などになると集中力が持たず、局部疲労するし、慣れでダラダラ弾けるという状態になるので。

YukiTAKUBO; Violine