演奏終了後に発表と授賞式が行われました。
ヴァイオリンでこのような形で表彰して頂くのは初めてで、嬉しいと同時にドキドキしました。
弦楽部門は参加者がとても多い訳ではなかったのですが、演奏前にホール内で聴講できた小中学生の演奏は聴いていてとてもしっかりした堂々たるもので(中学生など私の大学学生時代よりよっぽど上手…)、審査にも緊張感があり、良いコンクールでした。
今年は海外からの応募もあったそう。
これからますます発展すると良いなと思います。
授賞式の前に審査員からコメントがあり、「中にはしっかり弾けているのに、緊張してうまくいかなかったな、という人もありました。経験ですから、これからまたたくさん経験して良い演奏にしていってください」という言葉が暖かく感じられました。
コンクールを優劣を付ける場ではなく、演奏家が経験を積み自分を励ます場と考えている私は、「このコンクールに参加して良かった」と思えました。
実は今回、数日前から胃痛に見舞われ時々頭痛もあって、実家に転がり込んで九州出発までの72時間一歩も外に出ず家族からの救援物資でゼイゼイ言いながら練習していたのです。
(楽しみにしていたけど、やはりどこか緊張していたよう…)
ゆっくり静養できたお陰で当日にはすっかり万全の体調でした。
(夜には熊本ラーメン食べる余裕も)
そのように支え応援してくれる家族のお陰と本当に感謝。
母がとっても喜んでくれたのが嬉しかったです。
月末には母方の祖父母に会いに行くので、良い土産話もできそうです。
また、5月28日に行われる受賞者コンサートにも出演させて頂くことになりました。
また詳細お知らせしますので、熊本にお住まいの方いらっしゃったら是非聴きに来てください。
海外のコンクールでは、地元の人たちが自分なりの採点をして好みの奏者を見つけるのを楽しんだりしているそうです。
コンクールは、ともすれば「点数をつけるものではない芸術を平均化して優劣を付けるようなもの」とネガティブなイメージを持たれることがあるのを知っています。
でも、案外参加者本人はコンクールを利用して自分なりの音楽を磨く場としてポジティブに捉えているのですよね。
独特の緊張感はありますが、日常では味わえない集中に出会える場でもあります。
ぜひ、音楽のお祭りとして聴く人にも楽しんで頂けたら嬉しいです。
ちなみに、自由曲で選んだのはハチャトゥリアンの協奏曲でした。
私にとってこの曲は常にウクライナの人たちへの思いと一緒。
(斬新なくまモン)
YukiTAKUBO; Violine