ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」

関西を中心に活動中のヴァイオリニスト。「バッハからジャズまで」をテーマとした幅広いレパートリーを活かし、「ヴァイオリン独演会」シリーズを全国各地で展開中。2020年3月セカンドアルバム『MONA LISA』リリース。http://yukitakubo.com/

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

公開練習実験①

昨日予告した、チャイコフスキーの協奏曲第三楽章冒頭カデンツァを100回弾いて練習しました。 公開練習 〜チャイコフスキーの協奏曲を初見から100回反復練習する〜 - YouTube 所要時間は休憩込み約2時間です。 テンポによりますが、一回あたり40秒〜1分。 20…

公開実験予告 〜難曲をゼロから練習します〜

ウクライナを発つ前、指揮者のニコライ・スーカッチと約束したんです。 次にウクライナに来るときは、チャイコフスキーを共演しようと。 私自身、二年前にカバレフスキーの協奏曲を演奏してから決めていました。 次はハチャトゥリアン、その次にチャイコフス…

枕元の「好き」

「人は、人生の最初の10年で行ったことを生涯愛し、行うだろう」という、ハンス・カロッサの言葉が好きです。私が今好きな物事のほとんどは、やっぱり最初の10年にも好んでしていたな、と思えることが多く懐かしむこともあり…ヴァイオリンも6歳で始めました…

放出と充電

全国高校野球選手権京都大会決勝を観戦しました。 立命館宇治対鳥羽。 結果は4-6で鳥羽高校が甲子園に行くことになりましたね。 どちらも個人的に特別な思い入れがないので、どちらの攻撃回でも一喜一憂しましたが、終盤の立命館宇治の守備妨害判定?などは…

練習する意味、補足

昨日は、「練習とは結局不安を無くすのが目的」ということを書きましたが、2つ補足します。それは、「練習でできた以上のことはできない」ということと、「練習は裏切らない」ということ。「練習でできた以上のことはできない」当然ですね。「本番に強い」「…

練習する意味

ウクライナでの演奏会は成功裏に終わった…と言わせて頂きます。あれだけオーケストラや指揮者と一緒に心から演奏をして、謙遜したらバチが当たります。このブログでは一月ほど前から、さんざん「満遍なくさらうために」とか、「200回弾いてようやく手に馴染…

糸井さんにはなれない

月曜日に帰国しました。今年はなかなか強烈なアレ、時差ぼけが来ております(¯―¯٥)ウクライナは日本より6時間遅れだったので、ここ数日は明け方に寝付いて昼前に慌てて起き、昼間眠気と戦う感じです。いやあ、私は糸井嘉男さんが大好きなので、「(時差ぼけが…

さらばウクライナ

昨日はおまけとしてプロコフィエフの協奏曲に乗せて貰いました。 自分の協奏曲でガリガリ弾いておいて、この難しい協奏曲のトゥッティで「こいつ弾けてねぇ」と思われないように半日必死のパッチで譜読みしました…朝は少しチェルニーゴフ観光にも。三位一体…

興奮覚めやらぬ

昨日はここ二年間を、この数ヶ月は全てを捧げて来たくらいのノリだった、ハチャトゥリアンの協奏曲をチェルニーゴフフィルハーモニーと、ニコライ・スーカッチさんの指揮で演奏しました! 素直な感想を述べます。 今までの音楽人生でも最高の演奏会でした。 …

休むこと

いよいよ本番です。今日現地時間の19時から。昨日はバジノフ先生もオーケストラリハーサルを聴きにきてくれ、最後に人つまみのスパイスのように音に命を与えるアドバイスをくれた後、「ゆっくり休むこと!」と言い残して帰られました。「これは大事! 明日も…

音に染まる

明日はいよいよ協奏曲本番!昨日もオケ合わせでした。2年前とは大分感覚が違うことを実感しています。2年前は、初めてのオーケストラとの協奏曲が嬉しくて嬉しくて、リハーサルでも物凄くハイテンションでした。リハーサルで舞台に上がるだけで胸が高揚した…

ヒロシマ

待望のオーケストラ合わせでした。今回は指揮はニコライ・スーカッチ氏。いつもニコニコしていて、みんなが「パパ」と呼ぶ気さくなマエストロなのですが、音楽の作り方は気迫の畳み掛けるような迫力あるアッチェルから、たった一滴の水が滴るきらめきのよう…

ひみつのはなし。

こんばんは。今日から待望のオケ合わせが始まるので、楽しみでぶるぶる武者震いしている反面、野球欠乏症で現地の日本人通訳さんと福留・中村ノリ・オマリーのバッティングフォームについて語り合うだけでハイテンションになってしまう四絃弾き。です。©阪神…

旅の記録ツール

レッスンもリハーサルも全てスマホで録画しています。 パソコンがないからコピーはできないけれど、アパートにはWi-Fiがあるので、毎回YouTubeの非公開でアップロードして容量を空けます。 スマホという文明の利器を持つならばフルに活用!(日本の先生には…

マスタークラス②

レッスンの動画を見直して追記。 やっぱり、良く思い出したつもりでも動画を客観的に見ると漏れていたことがいっぱい。 ここには伴奏にコサックダンスの太鼓が隠れているよ、と大事なヴァイオリンの裏板をタンタカ叩きながら私の周りを踊り回る先生。ここを…

マスタークラスとは何ぞや

協奏曲のオーケストラ合わせに先駆けて、ウクライナ・キエフ音楽院教授のアナトゥリー・バジノフ先生のマスタークラスを受けました。マスタークラス…ってどんなの?というのを、せっかくなのでレッスン備忘録を兼ねて公開しようと思います。そもそも、マスタ…

ヴァイオリン弾きの商売道具

ヴァイオリン弾きは楽器よりも何より、身体が商売道具です。 特に手。 悲しい話ですが、過去に道で転倒しそうになり、手をかばったが為に頭を打って亡くなったヴァイオリニストもいるのです。 かく言う私も、両親からも散々 「お前はどんくさいからようこけ…

演奏は、スポ根です。

※2015年6月24日、アメブロの記事※ 「上手く弾けるのには理由がある。上手く弾けないのにも理由がある」 少なくとも楽器演奏を仕事にしていない方々は、 音楽家が練習するというと、 薄暗い練習室で脇目もふらず髪振り乱してショパンとか弾いていて、通りがか…

ウクライナにいます。

本日ウクライナに到着しました。時期的に、なぜ今行くのかというお叱りもありましたが、信頼できる指揮者始め日本人の仲間もいるし、滞在する都市はとても穏やかなこと、なりより、今ここにいないと絶対に後悔するからという理由で来ました。来年ならもっと…

練習方法⑤ ~セルフレッスンの付け方~

※2015年6月17日、アメブロの記事※ ウィークポイントの可視化 と 回数をこなす練習 客観的に聴くメリット と続いて来ました。 今回は客観的に自分の演奏を判断する、セルフレッスンの際に私が実際に取った手順をリポートします。 セルフレッスンの手順 ①レッ…

練習方法④ ~客観的に聴くために~

※2015年6月9日、アメブロの記事※ 練習方法レポート、曲名を書いていませんでしたがハチャトゥリアンの協奏曲をやっています。 7月の本番までに仕上がるのか不安だったのですが、 ウィークポイントの可視化 と 回数をこなす練習 で、ひとまず全ての付箋がな…

練習方法③ ~5分×2でダメなら~

※2015年6月7日アメブロの記事※ 引き続き練習方法リポートをお送りします。前回は、全体を効果的にさらう、ウィークポイントを可視化することで効率的にさらう方法をまとめました。今、実際に使用した楽曲・楽譜で着々と付箋を剥がしにかかっています。とこ…

練習方法② ~時間はあるようで、ない~

※2015年6月4日アメブロに掲載した記事※ 前回は自分の弱点を客観的に見つけ、リストアップする所まで。 練習方法① ~全体を効率的にさらう~ - ヴァイオリニスト田久保友妃のブログ「四絃弾き。」 では、ひたすら付箋の箇所を弾きこみますが、個人的にもう一…

練習方法① ~全体を効率的にさらう~

※2015年6月4日アメブロに掲載した記事※ 演奏をされる方、いまさら、ということなのですが、「いつも練習が中途半端に足りず最後の方が弾けないまま終わる」ということってありませんか?私は、あります!プロアマ問わず、レッスンで「どこをどう改善するか」は教…

こんにちは、四絃弾きです。

四絃、ヴァイオリン弾きの田久保友妃です。 2014年2月10日からアメブロで「四絃弾き。」ブログを書いていましたが、この度はてなブログに引っ越してきました。 演奏会の出演情報や記録、音楽についてなど書いています。 前ブログで公開していた練習方法レポ…