先日、ヴァイオリン職人の渡部宏さんが2015年の新作を試奏に持って来てくださいました。

できたばかりの新作と、去年の試奏ではまだ音が充分に目覚めきっていなかった2014年の作。
2014年作品は、久し振りの再会でしたが音の立ち上がりが良く、高音から中低音までが万遍なく鳴るようになっていたことに感動を覚えました。
明るい華やかな音色です。
2015年作品は、まだ完成して間もないこともあり、温かみのある音色ながら最初は全ての音に弓のプレッシャーをかけてあげないと鳴り損なってしまうのでしたが、弾き込んで行く内にどんどん鳴り出します。
楽器の目覚めに立ち会うというのはこれほど感動的なことかと改めて感じさせられました。
私の手を離れても、この先300年ほどは生き続けるヴァイオリン。
この楽器がこの先どんな運命を辿り、どんな弾き手から音を引き出されるのでしょう。
また、原始の記憶として私の音も残るのでしょうか。
ロマンです(*^^*)
渡部さん、いつも新しい喜びをありがとうございます。
またお土産も美味しく頂きました♡

渡部さんの新作は次回12月27日のベートーヴェンツィクルス第7回でまたお客様にも聴いて頂けます。
産みの職人さん直々にお話も聞けますので、ヴァイオリンお好きな方、製作に興味ある方にもぜひお越し頂きたいです(*^^*)
YukiTAKUBO; Violine