まずはこちらの記事をご一読頂けたらと思います。
音楽家の間では有名な話なんですが、世界最高峰のヴァイオリニストの一人で、近日近くのホールで行われるリサイタルのチケットは完売状態というジョシュア・ベル氏が地下鉄でシャコンヌを演奏した所、どれだけ多くの人が素通りしたかという心理実験の話。
私がずっと興味を持っていたのは、聴衆がストリートミュージシャンと高名な演奏家を聴き分けられるか否かということよりも、
地下鉄にシャコンヌが響く
というシチュエーション一点!
音大時代に夢中で何度も観たこの映画の影響もあるかもしれませんが。
私はこの映画からシャコンヌを練習しはじめたのでした。
映画的表現といえばそれまでかもしれないのですが、シャコンヌに没頭するヴァイオリニストの前を素通りする人やちらりと目を向ける人、そうした光景がとても詩的で憧れたのでした。
で、今年のテーマの一つが「シャコンヌ」で、3月のTSUNAMIヴァイオリン独演会でもシャコンヌを演奏しましたが、それならばということでそのシチュエーションに自分が挑戦できる企画を発見したのです。
それがこちら!
京都市地下鉄構内でのパフォーマーオーディションに挑戦しておりまして、2018年度の許可証を頂きました♪
烏丸御池駅構内と、京都市役所前の改札外の2駅に許可証のあるパフォーマーが活動できるスペースがあり、そこでこの一年シャコンヌを弾いていきたいと思いますヽ(´▽`)ノ
演奏だけでなく、ダンスなど色々なパフォーマーさんがいらっしゃるのですが、私は自分なりにサブウェイパフォーマーの活動にテーマを設定して行こうと思います。
・「地下鉄でシャコンヌを」という当初のテーマを軸に、必ずシャコンヌを毎回入れる。
・ヴァイオリン一本のみで演奏する。伴奏音源やマイク等はサブウェイでは一切使用しない。
・月に1回は出演する。
というもの。
というのも、普段の「ヴァイオリン独演会」ではエンターテイメント性も考慮してお客様に楽しんで頂くことを一番に考えているのですが、今回サブウェイパフォーマーに応募した理由としては、エンターテイメントを脇に置いておいて、風景の一部として演奏してみようという思いがあって。海外の街角にはそんな演奏者がたくさんいるのですが。
一応それを定めておかないと、軸がぶれるかもしれないなあと思って^^;
その他、
・楽器はメインでいくのかサブでいくのか(半屋外ということで)
・出演告知はするのか突発的にするのか(使用許可はもちろん事前に予約してあります)
・リクエストがあった場合受けるのか受けないのか
などはおいおい様子みて考えていきたいと思います。
ウィーンには「空いていたら無許可でパフォーマンスをやっていい場所」というのが予め決められていて、一度留学中の友人と演奏したことがあります。
日本では(イベントで予め依頼を受けた屋外演奏を除いて)初めての挑戦になりますので、手さぐりで初めていくことになりますが、見かけたらよろしくお願い致します^^
という訳で前置きが長くなりましたが、「ヴァイオリン独演会番外編~地下鉄でシャコンヌを~」第一回は4月1日エイプリルフールになりますヽ(´▽`)ノ
16時~京都市役所前駅改札外
の2回、各回30分です。
また、報酬の授受は禁止ですので投げ銭は行いませんが、CD販売は許可されていますので「Around the World」の販売・お受け取りは可能です。演奏の合間か終わった後にお声掛けください。
宣言しておかないと普段のクセで、周りの雰囲気で選曲を変えてしまいそうなので…
4月1日のプログラムは
・ラ・クンパルシータ幻想(ヴァイオリン独奏版オリジナル編曲)
・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番より「シャコンヌ」
一年間、よろしくお願い致します。
今度は車外に…
YukiTAKUBO; Violine