横田真由子,2016『本当に必要なものはすべて「小さなバッグ」が教えてくれる』クロスメディア・パブリッシング
実家で転がっていたら「これでも飲みなはれ」ということで母に手渡された。
私と母は、揃って「こういう本や特集の組まれた雑誌やドミニック・ローホーさん」が大好きだ。
体力が有り余っていたお年頃には大荷物を毎日持って歩いていたこともあるが、もともと殆どの外出に楽器を持ち歩かなければならないこともあって、他の荷物はできるだけ軽く小さくしたい。
自分で持ち物をチェックして取捨選択したり、できるだけ小さく軽いものに取り替えたりするのも好きだし、人の「鞄の中身特集」のようなコラムや、本書のようなエッセイを読むのも好きだ。人の鞄の中身についてはYouTubeチャンネルでゲストミュージシャンには動画で紹介してもらうこともある。
さて本書。元グッチの販売員という経験を活かしたキャリアカウンセラーの著者によるライフスタイル提案。
読者の私はひたすら脱力系なので、好みで言えば真逆かもしれない。
が、対極的なだけに、鞄は小さい方がいい、という共通意識を一つ一つ読み上げていくのはより楽しい時間だった。
ブラッシングという項目もあったが、私も鞄こそ変われど、何年も変わらず、ずっと鞄に入っているものの一つに柘植の櫛がある。
せっかくなので、そうした定番の「小さい鞄の中身」と一緒に撮ってみた。
(2021/04/30)
#読書日記